妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

微妙な本だった

筑波昭の本を読んで、実は創作された箇所があるということで別の研究本を読んでみた。
構成としては事件を順に追って報告書などを引用しながら解説するもので、たいしたことはない感じがした。
肝心の筑波本での創作と判断された箇所はバッサリカットしてあって、推理の違いなどについてもごくわずかである。
なんにせよ70年以上前の事件を正確に分析することの方が無理なわけで、筑波本が違うとはいっても、じゃあこれが正解なのかと言ったらそんなことはない。仕方のないことだとは思うが「〜ではないだろうか」という文章が多すぎる。
遺族にインタビューしているところはすごいと思うが、それとてかなりの高齢の方なので記憶が薄れてきているため、どこまで重要かわからない。
この人はこれからも研究し続けると言っているが、今後はさらに難しくなるだろう。執念なんだろうがこれ以上の研究本が出てくる可能性は低いと思う。