- 作者: 上原善広
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/08/12
- メディア: 単行本
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藤村新一の捏造事件は昔、毎日新聞の本で読んだので、もう一度読んでみようと思い、この本を手にとった。
しかしこの本のテーマはそれだけでなく、岩宿の発見から考古学の中の人間関係を詳らかにしていくもので、とても刺激的だった。
「岩宿の遺跡を発見したのは相澤忠洋」というのは歴史の教科書にも載っているが、その裏でこれだけの人間模様があったことはこれを読まなければわからなかった。
どんな研究分野にも学閥はあるのだろうが、考古学はアマチュアが活躍できる場が他の分野よりもある。だからこういうことが起こるのだろう。
藤村新一の現在はなんとも悲しかった。