アメリカがよくわかる本

アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (文春文庫)

この人の本は本当におもしろい。
著者が住んでいるアメリカのいろいろな面（ほとんどダメな面だが）を教えてくれる。それらがテレビなどの報道を見ていてもわかりにくいことばかりだから刺激的だ。
三面記事的な話題も楽しいのだが、これは政治・経済の話題が多い。殊にブッシュ元大統領のダメダメさ加減がよくわかる。
アメリカはおもしろい国だし、本当にどうしようもない国だ。
そのどうしようもない国の紹介をこれだけしていながら、著者は米国在住をやめない。なぜだろうと思っていたのだが、本書にヒントが書かれていた。そういう国を見続けることが世界の変化を見続けることなのだという。内側からしか見られないそういう変化をこれからもどんどん発信し続けてほしい。