妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

綾辻行人の館

奇面館の殺人 (講談社ノベルス)

奇面館の殺人 (講談社ノベルス)

待望の館シリーズ最新作。書き下ろしだそうだ。
始まりからもうそれらしい雰囲気がいっぱいで、これぞ館シリーズと思わされる。
「暗黒館」がすんごいトリックだったのでそれに比べると劣るが、やはり最後には驚かされた。
後半の推理の説明はついて行くのがやっとだった。これはわかんないや。
密室状態を作り出すために時代設定を携帯があまり普及していない時代にしたところに、作者の苦労が偲ばれる。こういうミステリは書きにくくなってしまったんだなぁ。僕は大好きなんだけど。