- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/03/20
- メディア: 文庫
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続編ではないけれど『白夜行』の姉妹編のような話である。あれもすごかったが、これもすごい。
三人称の視点がくるくる変わるけど、いちばん肝心な美冬からの視点がない。これが美冬の不気味さを増長させている。
ああ、この女のこれからの人生はどうなっていくんだろうか、とか、雅也ももっと他の人生があったんだろうに、とか、読み終わったあとの余韻につい考え込んでしまう。
『毒笑小説』と同じ著者とは思えない、この幅の広さ。