- 作者: 最相葉月
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/03
- メディア: 単行本
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僕は星新一のショートショートで育った、星新一のおかげで本好きになったと言っても過言ではない。でも物語が好きだっただけで星新一本人についてはまったくといっていいほど知らない。これを読んで初めて知ったことばかりだ。
SFの黎明期で苦労したことや正当な評価を得られず苦しんだこと。ショートショートを選んだことで必要以上のつらさを味わってしまった。売れまくった大作家というイメージしかなかったが、全然違った。読みながら悔しくて悔しくて仕方なかった。
いやぁこれを読んでよかったよ。星新一が僕の中で人間になった気がする。
※12/17追記
この作品が第28回日本SF大賞に輝いたそうな。おめでとう!