非常に懐かしいものを読んだ。
私が新本格にハマるきっかけになった本だ。
多分文庫になった時に初めて読んだから、1991年だ。今から30年前。その時の衝撃は忘れられない。
それ以来再読するのは初めてだが、あらすじは覚えてるし、メイントリックも覚えている。だから楽しめるのか不安だったが、全然楽しめた。
やっぱりあの1行は知っていても「おおっ!」と思ったな。本文の組み方も合わせてあるんだろうな。カタルシスがすごい。
今や新本格という言葉もほとんど使われなくなった。でもこういうあっと驚く仕掛けのミステリがやっぱり好き。気持ちよく騙されたい。
新装改訂版が2007年に出て購入しておいたものを14年寝かせてしまった。