『HOSONO HOUSE』は頻繁に論評されるけど、『泰安洋行』や『トロピカル・ダンディー』『はらいそ』のトロピカル三部作はあまり取り上げられない。
でもこの人は『泰安洋行』こそ細野晴臣の最高傑作だということでこの本を書いたらしい。『レコード・コレクター』誌での連載時はほとんど読んでなかったが、まとまったので読んでみた。
いろんな関係者にインタビューしてかなりマニアックに掘り下げていてとてもおもしろかった。
トロピカル三部作の聴き方が変わると思う。
関連のアルバムがたくさん紹介されているのでそれを片っ端から聴いてみたくなった。
著者は連載が終わり単行本の準備をしている最中に病気で亡くなったらしい。だから不要な改変を防ぐために連載をそのまま本にしている。連載途中ではなく終えてから亡くなったということに感じ入るものがある。