英会話スクール仲間が久々に集まって鞍馬の火祭りに遊びに行くところから始まる。
十年前にも同じ火祭りに行って、そこで仲間の一人が行方不明になるという事件があった。
「怪談✕青春✕ファンタジー」と宣伝文句があったが、そんな適当な惹句はいらないなと思った。単純におもしろかった。
怪談のように怖い雰囲気が終始流れていて、たしかにありえない話ではあるのだけれど、ファンタジーと言ってしまうとちょっと違う。
どうにも掴みようがない話ではある。でも良いストーリーだと思う。
特に最後の部分はとても好み。こういうことが実際自分に起きたらパニックになるけど、読んでいて甘い感傷的な気分だったのは不思議だ。