妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

応援部ってすごいな

東京大学応援部物語 (新潮文庫)

東京大学応援部物語 (新潮文庫)

東大の応援部がどういうことをやっているか、神宮の六大学野球を中心に取材して書かれたものである。
薄々想像がついていたが、ここまで凄まじいものだとは思っていなかった。運動部の練習とほとんど変わりないような毎日の練習風景。でも運動部と完全に違っているのは、結果の勝敗がないということである。
どんなに練習しようとも勝って結果を出すことができない。もちろん応援した野球部なりサッカー部なりが勝利すればうれしいだろうが、応援自体が勝敗の対象にはなりえない。
ここが普通の人からしたら理解できない部分であると僕は思う。
あとがきまで読んでいたら何やら応援部はどんどんすたれていく傾向にあるらしい(東大に限らず)。
こういうものがあったということを残す貴重な本になってしまうのだろうか。