アメリカ在住の著者が日本ではあまり報道されないアメリカのニュースを伝えるコラム集。
トランプとコロナで話題には事欠かない。すごい話がゴロゴロ出てくる。
これを読むとアメリカのニュースって日本じゃほとんど知られてないんだなと思う。
「アメリカの今を知るテレビ」でやった話題もいくつか出てくる。
そしてやっぱり思うのは、この人は文章がわかりやすい。コラムニスト(ではないけど)はこれくらいわかりやすい文章を書かないと読んでもらえないと思う。
ビートルズのゲット・バックセッションで残された音声を元に彼らが何を喋っていたかを時間とともに並べて、解散までの動きを再現する。
何年か前に出たブートレグから会話を書き起こしたようで、一度出版されたものの再編集版らしい。
映画にする予定だったからこれだけの会話が録音されていたわけで、公開された『レット・イット・ビー』は見たことがないが、この後解散するわけだから暗い感じになるのは当たり前だろう。
しかし、なんか難しいこと言い争ってるなぁという感じで、翻訳のせいもあるのか、わかりづらかった。
歴史的な資料なのは間違いない。外国にこういう本は存在するのかな?日本が先駆けてやっちゃったのかな?
それにしてもマイケル・リンゼイホッグがずっと“オネエ言葉”なのは何故なんだろう?
『HOSONO HOUSE』は頻繁に論評されるけど、『泰安洋行』や『トロピカル・ダンディー』『はらいそ』のトロピカル三部作はあまり取り上げられない。
でもこの人は『泰安洋行』こそ細野晴臣の最高傑作だということでこの本を書いたらしい。『レコード・コレクター』誌での連載時はほとんど読んでなかったが、まとまったので読んでみた。
いろんな関係者にインタビューしてかなりマニアックに掘り下げていてとてもおもしろかった。
トロピカル三部作の聴き方が変わると思う。
関連のアルバムがたくさん紹介されているのでそれを片っ端から聴いてみたくなった。
著者は連載が終わり単行本の準備をしている最中に病気で亡くなったらしい。だから不要な改変を防ぐために連載をそのまま本にしている。連載途中ではなく終えてから亡くなったということに感じ入るものがある。
久しぶりに宮部みゆきを読んだ。
なんというかとてもやさしい物語。閉業した小暮写眞館の家をそのまま使って住む主人公家族。この家族、友達、周りの大人たち、みんなとてもキャラが立っている。
心霊写真がきっかけで話が進むが、別に怖いわけでもなく、ミステリでもなく、まあ心霊でもないんだが、わりとヘビーな話もあったり、でも最終的にはじんわりやさしさが染み込んでくるいい話だった。
文章のテンポがおもしろかった。昔からこういう文章だったかな。
プロに失礼だけどホントに達者だと思った。東野圭吾とはまた別のうまさがある。
これぞプロの小説家だ。
ハワイ編がおもしろかったのでこれも。
やっぱりすごくおもしろかった!
このかわいい絵で描かれると何でもおもしろくなっちゃう。
しかしこの情報量すごいよ。こまかい、文章多い、写真多い、絵も多い。これ作るの大変だったろうなぁ。編集も。
でも全然読みにくくない。
また台湾行きたくなった。